白雨 ねむ

Shirasame Nemu

白雨ねむ(しらさめ ねむ)は、世界中の名もない水辺を巡りながら、光と水面が重なる一瞬をキャンバスに留めるアーティストです。夕暮れの外洋、椰子の影が伸びる白い浜辺、霧にかすむフィヨルド。訪れる場所はそのつど変わりますが、そこに立つといつも浮かぶ「この光はもう二度と同じようには見られない」という感覚が、制作の出発点になっています。

名前の由来は「白雨」、日が差したまま降る通り雨のこと。晴れと雨が同時に存在する、あの落ち着かない透明な空気を作品の軸にしています。雲の切れ間から漏れる光、満ちてくる潮、岩壁にかすかに映る色。白雨ねむが追いかけているのは景色そのものというより、景色がほんの一瞬だけ見せる「揺らぎ」です。

制作はいつも水平線を決めるところから始まり、そこに向かって光がどう流れ込むかを組み立てていきます。人も生き物も画面には登場させず、残るのは水と空気と光だけ。何もない静けさの中に、見る者がひとりでその場に立っているような感覚を作ることを大切にしています。

穏やかな筆致で描かれる波の一枚一枚、砂浜に伸びる影の輪郭、岩肌に反射する淡い光。派手な演出を避け、目に入る情報を絞り込むことで、部屋に飾ったときに窓の外へ別の景色が広がっているような静寂をもたらします。

コレクション: 白雨 ねむ

商品が見つかりません
絞り込みの数を減らす、またはすべて削除する