YumeNeko

夢ネコ

ネオンの光に染まる、少女たちのノスタルジア

YumeNekoの作品を前にすると、不思議な感覚に包まれる。

レトロな喫茶店の片隅、クリームソーダを前に静かに物思いにふける少女たち。

けれど、その髪はネオンカラーに染まり、背景にはパステルと光が織りなす未来都市のような景色が広がる。

昭和レトロの懐かしさと、SF的な未来感が交錯するこの世界は、まさに“レトロフューチャー”という言葉がふさわしい

『午後のきらめき』『星の飲みもの』『明日を見る』といった作品は、どれも「日常の中に差し込む非日常」を丁寧に切り取っている。

キャラクターたちは皆、似た構図に見えて、それぞれが異なる内面を抱えている。

その繊細な目線の違いが、観る者に物語を想像させ、まるで一冊の詩集をめくっているかのような気持ちにさせてくれる。

店内のメニュー、ドリンクの泡、棚に並ぶ瓶まで——

描き込まれたディテールの数々は、絵の中の空間を本物の「記憶の風景」へと変える。

夢かわいく、どこか切ない。

YumeNekoの世界は、誰の心の中にもある「懐かしい未来」をそっと照らしている。

コレクション: YumeNeko | 夢ネコ