夜白
Yohaku
夜白は、細密な線の積層によって闇を彫り出し、その暗闇の中にひとつの小さな存在を宿す表現者である。精緻なペン画の語法を用いながらも、描かれるのは怖れや威圧ではなく、孤独と静けさの中にある奇妙なやさしさである。森、川、月、名もなき生き物たちが登場するその世界は、どこか懐かしく、しかし現実には存在しない「もうひとつの夜」を形成している。
線の一本一本が積み重なって生まれる深い黒の中に、白い余白がひとつ宿る。それが夜白の作品世界である。具象的な描写力と、抜けるようなユーモアを持つキャラクターの対比が独自の緊張感を生み出し、見る者を「ここではないどこか」へと静かに誘う。
その姿勢は、怪奇や恐怖を目的としない。夜白の描く生き物たちは、どこかぼんやりとしていて、親しみやすく、しかし存在感においては確かな重みを持っている。細密な背景の世界と、シンプルなキャラクターのあいだに生まれる静かな落差こそが、夜白の作品に独自の余韻をもたらしている。
コレクション: 夜白
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夜が深いほど、にこにこする
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それでも、珈琲は冷める
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